受け取ってもらうことの喜び

雑誌で紹介されました

· 本の内容紹介,NVC

 久しぶりのブログ記事。発売から2ヶ月を待たずに増刷が決定し、6月には第2刷が印刷されました。多くの方のお手元に、私たちの本が届いて読んでいただけた喜びを味わっています。

 この喜びは、どこから来るものだろう?と自分の中を見つめてみると、それは「受け取ってもらうことの喜び」なのだと気づきました。自分たちの命の中で大切に大切にしてきたことを、贈り物のように本にして届けた、それを受け取ってもらえたことが、とても嬉しかったんだと思います。あのマーシャルの本*1の冒頭にあるルース・ペペルマイヤ―の詩のことば、そのままです。

 「あなたがわたしから受け取るとき、私はじゅうぶんに与えらえれていると感じる」 *2

 人は生まれながらにして、自分以外の人を思いやり、与えたり与えられたりすることを楽しむ、とマーシャルはその著書の冒頭に書いています。社会の中の習慣的な考え方にすっかりなじんでいる私たちには、にわかには信じられないこの言葉は、実際に自分が「受け取るを与えられる」を体験したときに、現実のものとなります。与えるものは、物やお金のようなプレゼントだけではありません。あなたの言葉かもしれません。ただそっと傍にいる、という存在かもしれません。あなたが差し出したものが、喜んで受け取ってもらうことの尊さ、、そんなことを受け取っているのです。

 私は、この本をご購入いただく過程で、そのような体験をしてきました。これまで、たくさんの知人、友人の方にご注文いただき、この本を受け取っていただきました。それだけでも喜びなのですが、中には、お友達にプレゼントしたい、と2冊お買い上げいただいた方もいますし、ご自分で読んで良かったので、遠方に住む若者に贈りたいのでもう1冊ほしいと言ってくださった方もいらっしゃいました。確かに何か大切なものが、それぞれの元に届いたことが感じられ、そのこと自体が私にとっての贈り物。そして受け取って下さった方が、そこからまた、誰かに大切なものを差し出していく。与える、受け取るの連鎖が生まれていることも、さらに大きな喜びです。

 ここ数ヶ月は、雑誌に書評や紹介記事も載ったとの連絡を受け取りました。書評に書かれた言葉を受け取り、確かに受け取っていただけた手ごたえを感じています。また、共著者の三村牧師の記事をとおして、より多くの方に受け取っていただく機会が広がるのでは、と楽しみでもあります。

どうか、必要とされる方々の元に、私たちの本がとどきますように。。。

broken image
broken image

*1 『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』マーシャル・B・ローゼンバーグ著

*2 「与えられること」(1978年)ルース・ペペルマイヤ―、アルバム”Given to”より

   (上記の書籍の第一章に収録されています)