いのちにつながる
コミュニケーション
和解の祝福を生きる
酒井麻里からのご紹介サイト
酒井麻里(まり/まりあ)が、とある研究会で探求したことを仲間と共に本にまとめました。
クリスチャニティとNVCの精神性から、どのようなコミュニケーションが描けるのか・・・。
この本への思いや、執筆の過程で起きたことを少しずつシェアしてみようと思います。5/10 お陰様で増刷が決定しました!
本と私の物語
この本はどのように書かれたのか?
イエス・キリスト、ファシリテーション、NVC
不思議なめぐり合わせで参画
今から4年前の7月だったでしょうか、ともにNVCを学ぶ友人の三村牧師から研究会へのお誘いの電話が入りました。キリスト教における「人間関係とコミュニケーション」を研究し、NVCやファシリテーションなどを紹介する本をつくりたい、ということでした。とても魅力的なお誘いでしたが、実はその頃、私は不安の真っただ中にいました。社会人になっていた長男に難しい病が見つかり、彼の開頭手術を控えていたのです。その時は、「先々どうなるかわからないので」と一旦お返事を保留したのでした。しかし、幸いにもその後長男の治療が順調に進み、職場復帰も果たすことができたため、私は翌年にそのお誘いを受けることにしたのです。その後、私は長男を看取ることになるのですが、今から思えば絶妙のタイミングでの参画でした。
2017年8月、東京都文京区にある富坂キリスト教センターに、私たち6名のメンバーが集まりました。それが、「人間関係とコミュニケーション」研究会の第一回のミーティングでした。研究会のメンバーは、3人の牧師先生と3人の信徒、北は北海道から佐渡、東京、大阪と全国各地から集った男性3人、女性3人のチームでした。そのころの私は、プロテスタントの研究会に、カトリックの一般信徒である私が牧師先生たちと一緒に参画していいのだろうか、とも感じていました。私の願い ~全てを統合する
私は生後2ヶ月に洗礼を受けたカトリック信者です。人生の大半をキリスト者として生き、教会へ通う生活は今も続いています。小さなころからミサにあずかり、聖書のことばを聴いてきました。イエス・キリストのメッセージは、私の命の深いところに生きている大切なものです。また、ファシリテーションもNVCも、私が人生の挫折の道のりから時間をかけて学び、ここ十数年の間に実践してきたこと。それらはどこかでつながっていて、私の中の核となることとつながっている、と感じていました。
信仰・ファシリテーション・NVC、それら全て統合していくこの研究は、私の命が好奇心にとび跳ねるような、わくわくすることでした。人生の後半を、本当に大切に思うことのために生きたいと願う私の探求が始まりました。
かけがえのないプロセス ~つながりの変容
初回のミーティングから2021年2月末までの3年4ヶ月、毎年2回の合宿と、毎月の(最後の年は毎週)Zoomミーティングを私たちは続けてきました。その間、それぞれが様々な出来事を経験し、そのたびに互いに支え合い、共に祈りでつながってきました。
私にとって最も大きな出来事は、2018年の夏の研究会合宿の1ヶ月後、長男が天に召されたことです。この本の原稿は、その直後から執筆し始めています。そんな中にあってもこの本を書き続けることができたのは、今でも不思議に思います。そこに仲間の祈りと神の助けがあったのだ、と私は信じています。
私たち6人は人間関係とコミュニケーションの研究を進めながら、自分たちの人間関係をも変容させていきました。そのプロセスもかけがえのないものです。私たちをつないでいたのは、イエスのメッセージ、私たちが研究会で設定した「和解の祝福を生きる」だったと思います。はじめは遠慮もありました。自分の正直な感情を表したり、弱さを見せたりするのは、もちろんできませんでした。しかし、本の完成が近づく頃には、正直で率直、そして無防備な自分を表現しながら、同時に相手の声に耳を傾け、共感し合う私たちがありました。
最終工程では、まだ見ぬ読者のみなさんのことを思い、どうしたらこの本が多くの人にとっての贈り物になるのかを何度も話し合いました。そういう意味では、みなさんもこの物語に参加していたのかもしれません。ご縁があって、この本を手にしたみなさんには、ぜひ楽しんで読んでいただきたいと思います。そして、みなさんの人生がさらに素晴らしいものになるために、少しでもお役に立てることを願っています。
本の内容についてもっと知る⇒ この本の目次や内容の一部、著者の紹介が見れます!
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本にまつわるお話を少しずつお伝えできたらと思っています
July 17, 2021 · 本の内容紹介,NVCMay 11, 2021 · 研究会の歩みApril 1, 2021 · キリスト教,本の内容紹介お問い合わせ
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